コンタクトレンズと装用時間について

そろそろ平成も終わろうとしていますね。平成といえば「♪黄色と黒は勇気の印、24時間働けますか」という某栄養ドリンクのCMを思い出しませんか?30代後半ぐらいならまだギリギリ分かるかと思います。しかし、今の20代の子からしたら信じられないことでしょう。「え?それブラックじゃん」と思うに違いありません。

今では信じられないことですが、日本の経済成長を支えていたのは「モーレツ社員」などに代表される、24時間働いていたお父さんたちであることは間違いありません。

働き方は昔と大きく変わっている

「24時間働けますか」は余談として、「モーレツ社員」がバリバリ働いていた時とは、労働環境は大きく様変わりしています。
現代はネット環境が大きく発展したため、1日中パソコンを使った作業をしている方も少なくありません。労働条件にもよりますが、平日は毎日10時間近くパソコンで仕事をしているという方も珍しくないのではありませんか?さらに、プライベートの時間でもスマートフォンなどのデジタルデバイスを利用しているため、目を休める暇がありません。

眼鏡ならまだしも、コンタクトレンズを使用している方は辛くありませんか?パソコン画面などに集中していると、無意識のうちにまばたきが減ってしまいます。そのため、乾燥感を強く感じている方もいらっしゃるでしょう。それだけではなく長時間の装用をしますから、はっきり言ってしまうと、目にとっては非常に過酷な環境となってしまいます。可能であれば眼鏡を、それが難しい場合でも眼鏡を併用して仕事をした方が目の健康のためには良いです。

コンタクトを長時間装用すると?

コンタクトの大手メーカーであるクーパービジョン社によると、従来素材のソフトコンタクトレンズの装用時間は12時間、シリコーンハイドロゲル素材のレンズでは16時間までが大まかな目安とされています。実際は体調や体質などによって左右されますが、この時間内に外さなければならないと考えて良いでしょう。

さて、コンタクトの装用時間を超過することが何故いけないのでしょうか?

それには角膜が関係しています。角膜は黒目の部分で、人体で唯一透明な器官です。その角膜は、涙を利用して酸素を取り入れます。裸眼であればまばたきの度に涙が目の全体に行きわたり、酸素不足になることはほぼありません。しかし、ソフトコンタクトレンズを装用している場合、レンズのうるおいを保つために涙の水分が利用されてしまいます。さらにまばたきの回数が減ることで、目の表面に十分な涙が行きわたりません。これにより、角膜は酸素不足に陥ってしまいます。

また、涙の量は加齢によっても減少していきますから、年齢を重ねるほど長時間装用による角膜の酸素不足のリスクが高まります。

理想はきちんと装用時間を守ることですが、現実的に考えるとそうはいかないという人も多いでしょう。そこで、酸素をより多く角膜に届けることのできる、こちらのWAVEなどのコンタクトレンズに変えるという手もあります。WAVEはレンズ自体があまり水分を必要としないため、長時間装用をしても水分蒸発量が他のレンズよりも少ないため乾燥を感じにくく、毎日長時間コンタクトを使用する方にはおすすめのコンタクトです。

コンタクトは目に直接装着して使うものです。人体に異物を装着しているようなものですから、眼鏡を使用する時よりも目への負担が大きいのは明らかでしょう。装用時のルールをきちんと確認して、目の健康を守るようにしましょう。
(最終更新日 2019.09.16)